『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(原題:Charlie’s Angels: Full Throttle)』は、2003年に公開されたアクションコメディ映画で、2000年の映画『チャーリーズ・エンジェル』の続編である。監督はマックGが続投し、キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューが再びエンジェルたちを演じる。今回は、連邦証人保護プログラムに関連する重要な機密データを巡り、エンジェルたちが敵対者と対峙する物語が描かれる。ボスレー役には前作のビル・マーレイに代わり、バーニー・マックが登場。また、敵役にはデミ・ムーアが元エンジェルとして出演し、その華やかなカムバックが話題となった。
アクションシーンやユーモア、華やかな衣装が前作以上にパワーアップしており、興行成績では世界で2億5,900万ドル(当時のレートで約280億円)以上を記録。軽快なエンターテインメント作品として人気を博した。
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』あらすじ紹介(ネタバレなし)
ナタリー、ディラン、アレックスら、チャーリーズエンジェル3人は、連邦証人保護プログラムの機密データが記録されたリング型デバイスの盗難事件を追うことになる。このデバイスには重要な証人たちの身元情報が記されており、悪用されれば命の危険が及ぶ事態に発展する。調査を進める中で、かつてのエンジェルであり現在は裏切り者となったマディソン・リーと対峙することに。
エンジェルたちは、個性的な協力者たちや特殊なスキルを駆使しながら、サーフィンやバイクチェイス、潜入作戦など、息をつかせぬミッションに挑む。次第にマディソンが背後で企てる陰謀が明らかになり、エンジェルたちは機密データを守るため、最後の壮絶な戦いに挑むことになる。果たして彼女たちはチャーリーの信頼を裏切らず、正義を貫くことができるのか――。華やかなアクションと軽妙なユーモアが散りばめられた物語が展開する。
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』監督・主要キャスト
- マックG(35)監督
- キャメロン・ディアス(31)ナタリー・クック
- ドリュー・バリモア(28)ディラン・サンダース
- ルーシー・リュー(34)アレックス・マンロー
- デミ・ムーア(40)マディソン・リー
- バーニー・マック(45)ジミー・ボスレー
- クリスピン・グローヴァー(39)シン・マン
- ジャスティン・セロー(31)シーマス・オグレディ
(年齢は映画公開当時のもの)
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』の評価・レビュー
・みんなでワイワイ | 5.0 ★★★★★ |
・大切な人と観たい | 3.0 ★★★☆☆ |
・ひとりでじっくり | 2.0 ★★☆☆☆ |
・キュートアクション | 5.0 ★★★★★ |
・この時代のアイコン | 5.0 ★★★★★ |
ポジティブ評価
『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』は、キュートで楽しいアクション。キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの3人は再び息の合ったチームワークを見せ、軽快なユーモアと華麗なアクションで観客を楽しませる。デミ・ムーアが演じる元エンジェルの敵キャラクター、マディソン・リーも高評価。
全体を通じて、真剣さよりも娯楽性を追求した本作は、軽快なテンポで進行し、気軽に楽しめるアクションコメディとして高く評価されている。映画を通じて前向きなエネルギーを届ける作品だと言える。
ネガティブまたは賛否が分かれる評価要素
とにかく、良くも悪くも「何も考えずに見られる映画」。前作『チャーリーズ・エンジェル』と比較しドラマ要素は薄まり、より軽快なコメディ作品として進化した。笑いのツボも好みが分かれるか。駄洒落は日本語訳で分かりにくいところがある。
こぼれ話
本作には、アクションのリアリティを高めるため、キャストたちが多くのスタントを自分でこなすというこだわりがあった。特に、ドリュー・バリモアはバイクチェイスシーンで実際にスタントを行ったエピソードが知られている。クライマックスの戦闘シーンでは、香港映画のワイヤーアクション技術が使用され、マックG監督が特に力を入れた部分となっている。
キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの3人はプライベートでも仲がよく、彼女たちの絆がスクリーンにそのまま反映されているという。
さまざまなポップカルチャーを取り入れた演出も特徴で、ビヨンセの楽曲やモトクロス、1970年代風の演出など、多彩な要素が盛り込まれている。
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