スーサイド・スクワッド(2016)の解説・評価・レビュー

スーサイド・スクワッド DCコミック
DCコミックSF(超・能力)ヒーローアクション

ハーレイ・クインが大活躍!コミックアクション ---

『スーサイド・スクワッド』(原題:Suicide Squad)は、2016年に公開されたDCコミックス原作のアクション映画で、犯罪者たちによる特殊部隊「スーサイド・スクワッド」が世界の危機に挑む物語。監督はデヴィッド・エアーが務め、ウィル・スミス、マーゴット・ロビー、ジャレッド・レトらが出演した。極悪非道なヴィランたちが減刑を条件に集められ、危険なミッションに挑む中で生まれる葛藤とチームワークを描く。マーゴット・ロビーが演じるハーレイ・クインの魅力的なキャラクターは大きな話題となり、映画の象徴的な存在に。

興行的には7億4600万ドル(860億円)以上を記録し、商業的な成功を収めた一方、批評家からはストーリーの散漫さやキャラクターの掘り下げ不足が指摘された。サウンドトラックは高く評価され、グラミー賞にもノミネートされた。

『スーサイド・スクワッド』のあらすじ


スーパーマンの死後、世界に新たな脅威が現れた際に対抗するため、アメリカ政府は極秘裏に犯罪者たちを集めた特殊部隊「タスクフォースX」を結成する。リーダーを務める冷徹な政府高官アマンダ・ウォラーは、減刑と引き換えに死刑囚や終身刑の犯罪者を招集。殺し屋デッドショットや、狂気のハーレイ・クイン、火を操るエル・ディアブロ、人喰い怪物キラークロックなど、個性的なヴィランたちがチームに加わる。

しかし、ミッションの内容は想像を超える危険なものだった。メンバーたちはバラバラになりながらも協力し、超自然的な敵エンチャントレスの脅威に立ち向かう。自分勝手な悪党たちが、次第に仲間意識を育みながら成長していく姿が描かれる。

『スーサイド・スクワッド』の監督・主要キャスト

  • デヴィッド・エアー(48)監督
  • ウィル・スミス(47)フロイド・ローウトン / デッドショット
  • マーゴット・ロビー(26)ハーリーン・クインゼル / ハーレイ・クイン
  • ジャレッド・レト(44)ジョーカー
  • ヴィオラ・デイヴィス(51)アマンダ・ウォラー
  • ジョエル・キナマン(36)リック・フラッグ
  • ジェイ・コートニー(30)ジョージ・“ディガー”・ハークネス / キャプテン・ブーメラン
  • カーラ・デルヴィーニュ(24)ジューン・ムーン / エンチャントレス

(役者の年齢は公開時点のもの)

『スーサイド・スクワッド』の評価・レビュー

・みんなでワイワイ 4.0 ★★★★☆
・大切な人と観たい 3.0 ★★★☆☆
・ひとりでじっくり 2.0 ★★☆☆☆
・ハーレイ・クインの魅力! 5.0 ★★★★★
・アメコミ好き必見 4.0 ★★★★☆

なによりハーレイ・クインの魅力が光る

独特なヴィランのキャラクターたちが集結した斬新な設定が注目を集め、商業的に大きく成功した作品。続編やスピンオフの基盤を築いた。
特にマーゴット・ロビーが演じたハーレイ・クインは、魅力的かつエネルギッシュな存在感で観客を魅了し、本作の象徴的なキャラクターとして評価された。ウィル・スミスが演じたデッドショットは、単なる悪党ではなく人間味を感じさせるキャラクター。
サウンドトラックには現代のヒット曲とクラシックソングが効果的に使用され、映画全体のムードを盛り上げた点も好評だった。

ネガティブまたは賛否が分かれる評価要素

一般人気に比して、批評家からの評価が厳しく、特にストーリーの構成に関しては言及が多い作品。キャラクターのバックストーリーが十分に描かれず、物語全体が散漫で浅い印象を与えたとの指摘や、ジャレッド・レトが演じたジョーカーの出番が少なく、その存在が期待されたほどのインパクトを残せなかった点も議論を呼んだ。

こぼれ話

本作の製作中、脚本や編集に関する変更が繰り返され、完成までに多くの議論があったことが知られている。特に、ジャレッド・レト演じるジョーカーのシーンは、撮影されたシーンの大部分がカットされており、レト自身が後にその点について不満を語った。

マーゴット・ロビーはハーレイ・クイン役の準備のために体力トレーニングやスタント指導を受け、さらに続編やスピンオフ作品での再演を見据えた役作りを行った。映画のサウンドトラックはグラミー賞にノミネートされるなど、音楽面での評価は特に高かった。

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