ジョー・ペシ

ジョー・ペシは、独特のカリスマ性と鋭い演技力を持つアメリカの俳優であり、ギャング映画や犯罪映画で強烈な印象を残してきた。ロバート・デ・ニーロやマーティン・スコセッシとのコラボレーションで知られ、『レイジング・ブル』(1980)で注目を集めると、1990年の『グッドフェローズ』では凶暴なギャングを演じ、アカデミー賞助演男優賞を受賞した。

シリアスな犯罪映画だけでなく、『ホーム・アローン』シリーズ(1990・1992)ではコミカルな泥棒役を演じるなど、幅広いジャンルで活躍。1995年の『カジノ』では再びスコセッシ監督と組み、冷酷なマフィアを演じた。

一時引退を宣言するも、2019年の『アイリッシュマン』で久々に映画界に復帰し、落ち着いた知的なギャング像を演じて再評価された。ギャング映画の名優として、今もなお多くの映画ファンに愛され続けている。

ジョー・ペシの経歴

俳優としてのキャリア

ジョー・ペシは、1960年代から音楽活動を行っていたが、1970年代に俳優業へと転向。1976年の『Death Collector』で映画デビューを果たし、この作品を見たロバート・デ・ニーロの推薦により、1980年のマーティン・スコセッシ監督作『レイジング・ブル』に出演。ボクサー、ジェイク・ラモッタの弟役を演じ、一躍注目を集めた。

その後、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)や『アンタッチャブル』(1987)などのギャング映画に出演し、存在感を強めていく。そして、1990年の『グッドフェローズ』では凶暴なマフィア、トミー・デヴィート役を演じ、アカデミー賞助演男優賞を受賞。以降、『カジノ』(1995)でも冷酷なギャングを演じ、スコセッシ作品の常連俳優として確固たる地位を築いた。

一方で、『ホーム・アローン』(1990)や『リーサル・ウェポン』シリーズ(1989〜1998)ではコミカルな役柄にも挑戦し、幅広い演技力を発揮。1999年に俳優業から引退を表明するも、2019年の『アイリッシュマン』で映画界に復帰。落ち着いた知的なギャング役で再び高評価を受け、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

製作者としてのキャリア

ジョー・ペシは、主に俳優として活躍してきたが、映画製作にも関与している。1991年には、自ら主演を務めたコメディ映画『The Super』で製作総指揮を担当し、作品の企画段階から関わった。

また、音楽活動にも力を入れており、俳優業と並行してアルバムを発表。1968年にジャズアルバム「Little Joe Sure Can Sing!」をリリースし、1998年には『Vincent LaGuardia Gambini Sings Just for You』というアルバムを発表するなど、多方面で才能を発揮している。

映画制作への関与は限定的ではあるものの、俳優業だけでなく音楽やプロデュースの分野にも関心を持ち、エンターテインメント業界で幅広く活動している。

受賞歴・代表作

ジョー・ペシは、1990年の『グッドフェローズ』でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、その後も数々のギャング映画やコメディ作品で強い印象を残した。代表作には、凶暴なマフィアを演じた『グッドフェローズ』、コミカルな泥棒役で人気を博した『ホーム・アローン』シリーズ、ロバート・デ・ニーロと共演した『カジノ』、軽妙な弁護士を演じた『いとこのビニー』、そして2019年の復帰作として話題を呼んだ『アイリッシュマン』などがある。

ジョー・ペシの出演作品(映画解説)

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