ナタリー・ポートマンは、知的な演技と幅広い役柄で評価されるアメリカの俳優・プロデューサーである。1981年6月9日生まれ。1994年にリュック・ベッソン監督の『レオン』で映画デビューし、天才子役として注目を集めた。その後、『スター・ウォーズ』新三部作(1999年~2005年)でパドメ・アミダラを演じ、世界的な知名度を獲得。2000年代には『クローサー』(2004年)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、2010年の『ブラック・スワン』では狂気と美を兼ね備えたバレリーナ役を演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞した。
ハーバード大学で心理学を専攻し、学業と俳優業を両立させた知性派俳優としても知られる。製作者としても活動しており、自ら監督・主演を務めた『光をくれた人』(2015年)や『天才作家の妻 40年目の真実』(2018年)などで映画制作にも関与している。近年では『マイティ・ソー』シリーズへの再出演や、伝記映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016年)など、多彩な役に挑戦し続けている。
ナタリー・ポートマンの経歴
俳優としてのキャリア
ナタリー・ポートマンは、1994年にリュック・ベッソン監督の『レオン』で映画デビュー。暗殺者と心を通わせる少女マチルダ役を演じ、その演技力の高さが世界的に注目された。10代の頃から映画に出演し続ける一方で、ハーバード大学に進学し、学業と俳優業を両立させた。
1999年、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でパドメ・アミダラ役を演じ、シリーズを通じて壮大なSF映画に出演。世界的な知名度を獲得するとともに、強い女性像を演じる俳優としてのイメージを確立した。2000年代には『クローサー』(2004年)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、シリアスな演技でも高い評価を得るようになる。
2010年の『ブラック・スワン』では、過酷なバレエの世界で追い詰められる主人公を熱演し、アカデミー賞主演女優賞を受賞。役作りのために厳しいバレエ訓練を積み、圧倒的な身体表現と精神的な演技を見せた。2010年代以降も、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016年)ではジャクリーン・ケネディを演じ、再びアカデミー賞にノミネート。『アニヒレーション -全滅領域-』(2018年)や『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』(2022年)など、ジャンルを問わず幅広い作品に出演し続けている。
子役からスタートし、SF、歴史劇、スリラー、アクションなど多彩なジャンルで活躍するナタリー・ポートマンは、現在も第一線で活躍を続ける実力派俳優である。
製作者としてのキャリア
ナタリー・ポートマンは俳優業にとどまらず、製作者としても精力的に活動している。2015年には、イスラエルの作家アモス・オズの自伝的小説を原作とした『ある少年の告白』で長編映画監督デビュー。監督・脚本・主演を務め、母国語であるヘブライ語での演技にも挑戦した。
プロデューサーとしても複数の作品に関与し、自らの出演作である『ジェーン』(2016年)では製作総指揮を担当。女性の力強さを描く西部劇として話題を集めた。さらに、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016年)では製作にも携わり、主演としてジャクリーン・ケネディを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。
また、NetflixのSFスリラー『アニヒレーション -全滅領域-』(2018年)では、製作に関与しながら主演を務めた。2023年には、ジュリアン・ムーアと共演したドラマ『メイ・ディセンバー(原題)』でプロデューサーとしても名を連ね、映画製作の分野での影響力を強めている。
近年は女性監督や脚本家の支援にも力を入れ、ハリウッドにおける女性の地位向上を目指したプロジェクトにも関与。俳優としての経験を活かしながら、製作者としても独自の視点で映画業界に貢献している。
受賞歴・代表作
ナタリー・ポートマンは、『ブラック・スワン』(2010年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。狂気に追い詰められるバレリーナ役を演じるため、厳しいトレーニングを積み、圧倒的な身体表現と演技力を見せた。また、『クローサー』(2004年)と『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016年)では、それぞれアカデミー賞助演女優賞と主演女優賞にノミネートされ、高い演技力が評価されている。ゴールデングローブ賞では『クローサー』で助演女優賞を受賞し、数々の映画賞で受賞・ノミネート歴を持つ。
代表作には、映画デビュー作『レオン』(1994年)での成熟した演技が印象的な少女マチルダ役があり、子役としての才能を証明した。その後、『スター・ウォーズ』新三部作(1999年~2005年)でパドメ・アミダラ役を演じ、世界的な知名度を獲得。『ブラック・スワン』(2010年)では、精神と肉体を追い込む演技でキャリアの頂点に立った。さらに、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016年)ではジャクリーン・ケネディを繊細に演じ、歴史的人物を見事に再現した。近年では、『アニヒレーション -全滅領域-』(2018年)や『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』(2022年)など、SF・アクション作品にも挑戦し、俳優としての幅を広げ続けている。