ブラッド・ピット(Brad Pitt、本名:ウィリアム・ブラッドリー・ピット)は、1963年12月18日、アメリカ合衆国オクラホマ州シャウニーに生まれ、ミズーリ州スプリングフィールドで育った。父はトラック会社のマネージャー、母は学校のカウンセラーだった。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻していたが、映画に興味を持ち卒業間際にロサンゼルスへ移住。端役をこなしながら演技を学び、1987年頃からテレビドラマへの出演を重ねた。
ブラッドピットの経歴
俳優としてのキャリア
1991年、27歳のブラッド・ピットは『テルマ&ルイーズ』で魅力的な詐欺師役を演じ、一躍注目を集めた。その後、『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)で主演し、端正な顔立ちと演技力で次世代のスターとしての地位を築く。1994年には『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』でトム・クルーズと共演し、話題となった。
1995年、32歳になったピットはデヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』で主演し、冷酷な連続殺人犯を追う刑事役を熱演。興行的にも大成功を収めた。同年の『12モンキーズ』では精神を病んだ男を怪演し、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞、アカデミー賞にも初ノミネートされた。この頃、女優グウィネス・パルトローと交際していたが、1997年に破局。
1999年、36歳のピットは『ファイト・クラブ』で型破りなタイラー・ダーデン役を演じ、カルト的人気を確立。この年、女優ジェニファー・アニストンと交際を始め、2000年に結婚。2001年には『オーシャンズ11』でジョージ・クルーニーらと共演し、大ヒットシリーズの幕開けとなった。
2004年、41歳のピットは『トロイ』でアキレス役を演じ、アクションスターとしての評価を確立。同年、『Mr.&Mrs. スミス』(2005)でアンジェリーナ・ジョリーと共演し、関係が噂されるようになる。2005年にアニストンと離婚し、ジョリーとの交際を公表。2人の間には養子を含む6人の子どもが誕生した。
2008年、45歳のピットは『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。2010年代に入ると、『イングロリアス・バスターズ』(2009)、『マネーボール』(2011)などで評価を高めた。2013年、『ワールド・ウォーZ』が世界的ヒットを記録し、キャリアの安定期を迎える。
2014年、51歳のピットはアンジェリーナ・ジョリーと正式に結婚。しかし2016年に離婚を申請し、大きな話題となる。2019年、55歳で出演した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ではアカデミー賞助演男優賞を受賞し、俳優としてのキャリアの集大成となった。現在も第一線で活躍し続けている。
製作者としてのキャリア
2001年に製作会社「プランBエンターテインメント」をブラッド・グレイ、ジェニファー・アニストン、クリスティン・ハーンと共に設立し、プロデューサーとしても活動。2013年の『それでも夜は明ける』ではアカデミー賞作品賞を受賞。『ムーンライト』(2016)もアカデミー賞作品賞を受賞し、製作者としての手腕も評価された。
受賞歴・代表作
2019年の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でアカデミー賞助演男優賞を受賞。代表作には『セブン』『ファイト・クラブ』『オーシャンズ11』『イングロリアス・バスターズ』『マネーボール』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などがある。