ブリジット・フォンダはアメリカの女優であり、1990年代に数々の映画で活躍した。祖父は名優ヘンリー・フォンダ、父はピーター・フォンダ、叔母はジェーン・フォンダという名門俳優一家に生まれ、幼少期から映画界と深い関わりを持っていた。
1989年の『スキャンダル』で注目を集め、1990年代に入ると『シングルス』(1992)、『シンプル・プラン』(1998)などで実力派女優としての地位を確立した。特に1993年の『アサシン』では、暗殺者という難役を演じ、新たなイメージを打ち出した。また、『あなたが寝てる間に…』(1995)のヒロイン役も当初はフォンダにオファーされており、当時のハリウッドにおける人気の高さを物語っている。
2000年代に入ると、映画界から徐々に距離を置き、2003年には作曲家ダニー・エルフマンと結婚。その後は家庭生活を優先し、事実上の引退状態となった。ハリウッドでの活動期間は比較的短かったものの、90年代を代表する女優の一人として、今もなお根強い人気を誇る。
ブリジット・フォンダの経歴
俳優としてのキャリア
ブリジット・フォンダは、1987年に『キャンディ・マウンテン』で映画デビューを果たし、1989年の『スキャンダル』で一躍注目を集めた。これをきっかけに、90年代を通じて多くの作品に出演し、実力派女優としての地位を確立していく。
1992年の『シングルス』では、グランジ・ロックを背景にした恋愛模様を演じ、若者層からの支持を集めた。続く1993年の『アサシン』では、フランス映画『ニキータ』のハリウッド版リメイク作品で主演を務め、アクションとドラマを融合させた演技が高く評価された。さらに、『シンプル・プラン』(1998)では、緊迫感のあるサスペンスの中で冷静かつ複雑なキャラクターを演じ、その演技力を証明した。
しかし、2001年のテレビ映画『スノークイーン』を最後にスクリーンから姿を消し、2003年には作曲家のダニー・エルフマンと結婚。その後、女優業を引退し、公の場にもほとんど登場しなくなった。活動期間は決して長くはなかったものの、90年代のハリウッドを代表する女優の一人として記憶されている。
製作者としてのキャリア
ブリジット・フォンダは、俳優業に専念していたため、映画やテレビ作品の製作には積極的に関与していない。プロデューサーや監督としての活動歴もなく、ハリウッドでは専ら女優としてのキャリアを築いた。
しかし、映画界を代表するフォンダ家の一員として、業界内での影響力は大きく、選び抜かれた作品への出演を通じて、キャリアを確立していった。特に90年代には主演作が続き、演技力だけでなく、作品の選定にも優れたセンスを発揮していた。
2000年代に入ってからは、ハリウッドでの活動を控え、私生活を優先する道を選択。2003年の結婚以降は映画製作にも関与せず、公の場にもほとんど姿を見せなくなった。
受賞歴・代表作
ブリジット・フォンダはアカデミー賞の受賞歴はないが、1998年の『シンプル・プラン』で批評家から高い評価を受け、全米映画批評家協会賞 助演女優賞を受賞した。90年代を代表する女優の一人として活躍し、代表作には『スキャンダル』『シングルス』『アサシン』『シンプル・プラン』『ジャッキー・ブラウン』などがある。