マイケル・ダグラス

マイケル・ダグラスは、1970年代からハリウッドで活躍し、俳優・プロデューサーとして数々の名作を生み出してきたアメリカの映画人である。1944年9月25日生まれ。名優カーク・ダグラスの息子として生まれ、自身も俳優として成功を収める。テレビドラマ『サンフランシスコ捜査線』(1972年~1977年)で人気を得た後、映画界へと進出し、1975年にプロデューサーとして手掛けた『カッコーの巣の上で』がアカデミー賞作品賞を受賞。

1980年代には『危険な情事』(1987年)や『ウォール街』(1987年)で主演を務め、アカデミー賞主演男優賞を受賞。以降も『氷の微笑』(1992年)や『ゲーム』(1997年)などのヒット作に出演し、サスペンスやスリラー作品で強い存在感を発揮した。2000年代以降も『アントマン』シリーズ(2015年~)などで活躍し、現在も映画界に大きな影響を与えている。俳優業とともに製作者としても成功を収め、ハリウッドの名優としての地位を確立している。

マイケル・ダグラスの経歴

俳優としてのキャリア

マイケル・ダグラスは、1970年代にテレビドラマ『サンフランシスコ捜査線』(1972年~1977年)で刑事役を演じ、俳優としての知名度を獲得。父カーク・ダグラスの影響を受けながらも独自のキャリアを築き、映画界へ進出した。

1980年代には主演作が続き、サスペンスやスリラー作品で強い存在感を示した。『危険な情事』(1987年)では、不倫相手が執拗に付きまとう恐怖を描き、社会現象を巻き起こした。同年の『ウォール街』(1987年)では強欲な金融マン、ゴードン・ゲッコーを演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞。彼の名を決定的なものとした。1990年代には、『氷の微笑』(1992年)でシャロン・ストーンと共演し、官能的なサスペンス映画の代表作を生み出した。

その後も『ゲーム』(1997年)、『トラフィック』(2000年)などの作品に出演し、幅広いジャンルで活躍。2000年代以降もキャリアを維持しながら、『ウォール・ストリート』(2010年)で再びゴードン・ゲッコー役を演じ、話題を集めた。さらに、マーベル映画『アントマン』シリーズ(2015年~)では科学者ハンク・ピム役を演じ、新世代の観客にも親しまれている。

長年にわたり、サスペンス、スリラー、アクション、ドラマと幅広いジャンルで活躍し続ける俳優であり、ハリウッドにおける名優の一人としての地位を確立している。

製作者としてのキャリア

マイケル・ダグラスは、俳優業に加えてプロデューサーとしても成功を収めている。1975年、プロデューサーとして関わった『カッコーの巣の上で』がアカデミー賞作品賞を受賞し、製作者としての才能を証明。父カーク・ダグラスが長年映画化を望んでいた作品を引き継ぎ、大ヒットに導いた。この成功をきっかけに、映画制作にも積極的に関与するようになる。

1980年代以降は、俳優として主演しながら製作にも携わる作品が増え、『チャイナ・シンドローム』(1979年)や『危険な情事』(1987年)では製作総指揮も務め、社会的なテーマを持つ映画を手掛けた。さらに、『ブラック・レイン』(1989年)や『氷の微笑』(1992年)など、スリラー作品の制作にも関わり、興行的な成功を収めた。

2000年代以降も、プロデューサー業を継続し、『トラフィック』(2000年)では社会派映画としての評価を高めた。2013年には、テレビ映画『恋するリベラーチェ』でプロデューサーを務めながら、主役のリベラーチェを演じ、ゴールデングローブ賞を受賞。近年では、Netflixのコメディシリーズ『コミンスキー・メソッド』(2018年~2021年)を製作し、自ら主演も務めるなど、キャリアの新境地を開拓している。

俳優としての成功に加え、製作者としても数々の話題作を世に送り出し、ハリウッドにおける影響力を持ち続けている。

受賞歴・代表作

マイケル・ダグラスは、『ウォール街』(1987年)で強欲な金融マン、ゴードン・ゲッコーを演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞。また、プロデューサーとして携わった『カッコーの巣の上で』(1975年)はアカデミー賞作品賞を受賞し、映画製作者としての才能も証明した。さらに、『恋するリベラーチェ』(2013年)ではテレビ映画ながらもゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞し、その演技力が改めて高く評価された。俳優・製作者の両面で成功を収め、長年にわたり映画界を牽引している。

代表作には、アカデミー賞を受賞した『ウォール街』(1987年)があり、ゴードン・ゲッコー役は彼の代表的なキャラクターとなった。また、『危険な情事』(1987年)では家庭を脅かす愛人との心理戦を描き、社会現象を巻き起こした。『氷の微笑』(1992年)ではシャロン・ストーンと共演し、官能的なサスペンス映画の傑作として話題に。『ゲーム』(1997年)では予測不能なストーリーの中で追い詰められる男を演じ、スリラー俳優としての存在感を示した。さらに、近年では『アントマン』シリーズ(2015年~)でハンク・ピム博士を演じ、新世代の観客にも親しまれている。

マイケル・ダグラスの出演作品(映画解説)

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大人ロマンス

氷の微笑(1992)の解説・評価・レビュー

心理戦と、映画史に残ったワンショット!1992年公開の『氷の微笑』は、ポール・バーホーベン監督による心理サスペンス映画である。主演はマイケル・ダグラスとシャロン・ストーン。官能的な描写とスリリングなミステリーが融合した作品となっている。
サイコホラー・スリラー

危険な情事(1987)の解説・評価・レビュー

一夜の過ちが、破滅へと変わるサスペンス!『危険な情事』は、1987年に公開されたアメリカのサスペンススリラー映画である。監督はエイドリアン・ライン、主演はマイケル・ダグラスとグレン・クローズが務めた。物語は弁護士ダン・ギャラガーが、一夜の過ちで魅力的な編集者アレックス・フォレストと関係を持ったことから始まる。
ビジネスドラマ

ウォール街 (1987)の解説・評価・レビュー

強欲が支配する金融の世界。欲望に溺れるビジネスドラマ!『ウォール街』(原題:Wall Street)は、1987年に公開されたアメリカのドラマ映画である。オリバー・ストーンが監督・脚本を務め、マイケル・ダグラス、チャーリー・シーン、ダリル・ハンナ、マーティン・シーンらが出演している。
ダンス

コーラスライン (1985)の解説・評価・レビュー

舞台の光をめざす名もなきダンサーたちの群像ミュージカル ---1985年公開の『コーラスライン』は、1975年にブロードウェイで初演された伝説的ミュージカルを映画化した作品である。監督は『愛と哀しみの果て』(1985) でアカデミー賞を受賞したリチャード・アッテンボロー。主演はマイケル・ダグラス、アリソン・リード、テレンス・マンらが務めた。
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