レオナルド・ウィルヘルム・ディカプリオは、1974年11月11日、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれた。父親はイタリア系およびドイツ系の血を引くコミック作家、母親はドイツからの移民である。名前の由来は、母親が妊娠中にイタリアの美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画を鑑賞している際に胎動を感じたことによる。
幼少期に両親が離婚し、母親に育てられたディカプリオは、10代前半からテレビコマーシャルやテレビドラマに出演し、俳優としてのキャリアをスタート。1991年、映画『クリッター3』でスクリーンデビューを果たし、1993年の『ボーイズ・ライフ』でロバート・デ・ニーロと共演し注目を集める。同年の『ギルバート・グレイプ』では19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネートされ、高い評価を受けた。
1996年、バズ・ラーマン監督の『ロミオ&ジュリエット』でベルリン国際映画祭の銀熊賞(男優賞)を受賞。翌年、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』で主演を務め、世界的なスターとなる。その後も、『インセプション』(2010年)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)、『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015年)など数々の話題作に出演し、2015年の『レヴェナント: 蘇えりし者』でアカデミー主演男優賞を受賞した。
また、環境保護活動家としても知られ、1998年にレオナルド・ディカプリオ財団を設立し、地球温暖化や生物多様性の保護活動を行っている。私生活では、数々の著名人との交際が報じられているが、現在も独身である。
レオナルド・ディカプリオの経歴
俳優としてのキャリア
レオナルド・ディカプリオは、1990年代初頭から俳優としてのキャリアを本格的にスタート。1991年に『クリッター3』で映画デビューし、1993年の『ボーイズ・ライフ』でロバート・デ・ニーロと共演し注目を集める。同年の『ギルバート・グレイプ』では知的障害を持つ少年を演じ、19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、若手ながら高い評価を受けた。
1996年には『ロミオ&ジュリエット』で主演を務め、ベルリン国際映画祭の銀熊賞(男優賞)を受賞。翌1997年には『タイタニック』で主演し、映画は歴史的大ヒットを記録。ディカプリオは一躍世界的スターとなり、以降も多くの話題作に出演していく。
2000年代以降は演技派俳優としての地位を確立。マーティン・スコセッシ監督とのコラボレーションが始まり、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)、『アビエイター』(2004年)、『ディパーテッド』(2006年)、『シャッター アイランド』(2010年)などの作品に出演し、高い評価を受ける。特に『アビエイター』では、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
2010年代に入ると、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(2010年)、クエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)などに出演し、多様なジャンルで活躍。2013年には『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で型破りな実業家を演じ、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。2015年の『レヴェナント: 蘇えりし者』では過酷な環境での撮影に挑み、念願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した。
近年も『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年)などに出演し、第一線で活躍を続けている。
製作者としてのキャリア
レオナルド・ディカプリオは俳優業だけでなく、映画製作にも積極的に関与している。2004年に自身の制作会社「アッピアン・ウェイ・プロダクションズ」を設立し、映画やドキュメンタリーの製作に携わるようになった。
2004年の『アビエイター』では主演に加え、製作総指揮も担当。同作は高い評価を受け、アカデミー賞で複数部門を受賞した。さらに『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)では製作にも携わり、型破りな実業家の半生を描いた本作は、ディカプリオの代表作の一つとなった。
また、環境問題への関心が高く、気候変動をテーマにしたドキュメンタリー『地球が壊れる前に』(2016年)を製作。環境保護活動と映画製作を結びつける取り組みを続けており、社会的メッセージを発信する作品のプロデュースにも力を入れている。
近年も『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年)で主演と製作総指揮を兼任するなど、俳優としてだけでなく、映画制作の分野でも影響力を持ち続けている。
受賞歴・代表作
レオナルド・ディカプリオは、1993年の『ギルバート・グレイプ』でアカデミー賞助演男優賞に初ノミネートされ、若手俳優として高い評価を受けた。その後、『アビエイター』(2004年)、『ブラッド・ダイヤモンド』(2006年)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)などでアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ続け、2015年の『レヴェナント: 蘇えりし者』でついにアカデミー賞主演男優賞を受賞。
代表作には、『タイタニック』(1997年)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002年)、『ディパーテッド』(2006年)、『インセプション』(2010年)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)などがある。マーティン・スコセッシ監督とのコラボレーションが多く、彼の作品における演技は特に評価が高い。
また、ゴールデングローブ賞ではこれまでに複数回受賞し、環境問題への取り組みでも評価を受けている。映画俳優としてのキャリアを築きながら、社会的なメッセージを持つ作品にも積極的に関与している。